お城のフォトウェディングの申し込み方が分かりません
最初の一歩で盛大につまづいたものの、フォトウェディングの企画元会社に行くという次へのステップを踏むことができました。が、前に進めているのやら……。
企画元のウェディングドレス会社に向かいます。しかしそこで紹介されているプランも、憧れのお城フォトではありませんでした。旅行会社で紹介されたプランと変わりませんでした。肩を落とす我々にウェディングドレス会社の人は希望を投げ掛けて下さいました。
曰く。
ウェディングドレス会社も旅行会社と提携して商品を企画しているらしく、その旅行会社を紹介していただけるとのこと。自分達は一銭も得にならないというのに、紹介していただけるだなんて、なんて素晴らしい会社なんだ!!顧客満足度高い!
今度は紹介された旅行会社に向かいます。徐々に我々の理想に近づいている気がします。
気がしますが。
地図の通りに歩くと、そこにはマンションがありました。今までブライダル業界で色々店を見てきましたが、派手な看板もショーウィンドウも何もない店は初めてかもしれません。
誕生日にM氏に連れていってもらった、カットフルーツの教室を彷彿とさせます。
とりあえず、他人の家に見えても、決して企業が入っている場所には見えませんでした。ただのマンションです。
ピンポンするにも結構な勇気が要りますが、予約をしている手前、ここで帰るわけにもいきません。
勇気を出して、なかに入ります。
入った部屋は紛れもなく仕事場、という感じでした。本棚にはぎっちりと書類やら本やらがあり、コピー機もありました。そこに何人かの人が働いています。お父さんの書斎みたいな感じがします。
奥に通されたところ、いかにも「権威ある先生」然とした方がいらっしゃいました。
そして始まる先生による解説。
正直今まで一番有意義な話がきけました。一番理想に近いことが出来そうな気になります。
「お城といっても色々ある。豪華なものならば宮殿という選択肢もある」「メイクが外国人か日本人かで違ったり、日本人でも古い流行りのメイクをする人がいる」「写真の感じもドラマチックにやりすぎると二人がどこに映っているか分からない」などなど。いままでの話では知り得なかった知識を獲得していきます。
話を聞いて、二人でマンションの外に出ます。
今までで一番よい話がきけました。聞けましたが……話が長かったため、満身創痍でした。へとへとになりながら帰路につきます。
そして何よりも問題なのが、あまりにも「何でも出来ます」過ぎて、何をどうお願いすればいいやら検討もつかないことです。我々はお城マスターでもないので、「この城が良い」「この国が良い」など、なんの意見もありません。自由であることはある意味で不自由という気付きを得られます。
もうちょっと型というか、プランというか、不自由が欲しい……。選択肢から選択させてくれ……。
イメージは得られたものの、具体的なプランには繋がらず、先行きが見えなくなってきました。本当に旅行にいけるんでしょうか?